読み応えがありました!
宮部みゆきさんの時代小説「おまえさん」
上下巻
登場人物の弓之助ちゃんとおでこちゃん、同心のお手伝いをしている子供たちなんだけど、彼らが可愛くて。
八丁堀界隈のお話でシリーズになっているようで、以前も同じ登場人物同心のものを読んだことがありましたが、20年も昔のある事件がきっかけとなった今回の事件。辻斬りと薬屋の主人殺しと夜鷹殺し。これらがどう絡んでいくのか。そして、脇役それぞれの身の上や事情が絡まって、ものすごく分厚い内容になっています。
職場の先輩は「切なかったよ〜、最後が泣けた」と若い娘、史乃が恋い慕って駆け落ちした男が死んだ時、亡骸にすがって「おまえさん」と呼び続けるところのシーンを言っていたけど、私はそこまでは史乃に共感できず。
これはリアルな夫に対する感情の違いかしらと思ったり。(先輩はご主人を亡くしているので)
とにかく宮部さんは上手いなぁ。読ませてくれますね。彼女の作品が読めて嬉しいです。